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2024.11.07

歯周病が全身に及ぼす影響①(心臓疾患・脳血管疾患編)

こんにちは、今日は歯周病が全身に及ぼす影響、心臓疾患と脳血管疾患に関してお話ししたいと思います。

まず歯周病は、歯垢と呼ばれる細菌の集まりが原因で生じます。歯垢は、食後およそ4~8時間ほどで作られていき、1gあたり1000億個以上の細菌が詰まっていると言われています。この歯垢は時間の経過とともに量が多くなり、酸素が少ない状態になると歯垢の中で酸素を嫌う嫌気性菌が多くなり毒性が高まっていきます。

口の中の衛生状態が悪いと歯垢は歯周ポケットの深いところに潜り込み、どんどん歯周組織を破壊していきます。
この時炎症によって出てくる毒性物質が血管から全身に入り、動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができて血液の通り道は細くなり動脈硬化が起こります。そしてプラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり血管の細いところで詰まり心筋梗塞や脳の血管が 詰まる脳梗塞が起こります。歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています。                                                   これらの病気は生命にかかわるものですし、後遺症も残りQOLの低下につながる病気です。特に血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要となります。

歯周病の予防・治療を行うことで、全身の様々な病気のリスクを下げることが可能です。日々の歯磨き・口腔ケアを見直し全身の健康につなげましょう。

次回は糖尿病など別の疾患との関連についてお話していきます。

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